遠藤 貴子

Takako Endo

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株式会社つ・い・つ・い 代表取締役

1979年生まれ。大学卒業後、銀行、不動産会社などを経て、2008年「ついつい手にとって食べてしまうちょっと贅沢なあられ」をコンセプトとしたあられ屋、株式会社つ・い・つ・いを創業。現在ルミネ北千住店などの店舗とオンラインショップで販売中で、海外からの引き合いも多い。

2013年「日経ウーマン・オブ・ザ・イヤー2013」キャリアクリエイト部門受賞、2014年には在日米国大使館から「第4回日本起業家賞」特別賞を受賞。

キュレーターの想い

出産を機に社長業中心の生活を見直し、自由な働き方を模索中。1歳の息子との時間を増やし、さまざまな経験をさせることで「想像力」を養わせたい

週7日、社長業にフルコミット生活から、週4日ペースにシフト

大学卒業後、就職した銀行を1年で辞め、派遣社員として数社を経験。その後、不動産会社を経て2008年、28歳のときにあられ屋「つ・い・つ・い」を立ち上げました。

とても好きなあられ屋があったのですが、経営難で潰れそうだと聞き、「このあられを何とか世に出し続けたい」と思ったのがきっかけ。転職して3カ月で勤務先の不動産会社が潰れたこともあり、「自分がこのあられの味を引き継ごう」と起業を決意しました。
現在は、リッチカマンベール味やシーフードカレー味などさまざまな味を揃え、パッケージにもこだわり、「ちょっと贅沢なあられ」としてご指示をいただいています。

起業して1年経ったころに知り合ったフランス国籍の夫と結婚、現在は1歳になったばかりの息子がいます。それまでは、社長業にまい進しつつ、売り場にも立つという忙しい生活を送っていましたが、出産を機に、キャリア観、人生観ともにガラリと変わったと感じています。

出産後、2ヵ月で仕事に復帰したのですが、忙しさもあって乳腺炎になってしまい、しかも手術をしなければならないほどこじらせてしまったのです。そのときに、「あられ屋の社長の代わりはたくさんいるけれど、この子の母親は私だけ。もう1人だけの身体じゃない、無理をするのは止めよう」と思いました。

現在は、会社は信頼できるスタッフにある程度任せはじめています。社長業にフルコミットしていたときは週7日勤務状態でしたが、今は自社も含め週4日程度の勤務。週3日は息子と一緒に過ごせています。ストレスが減り、笑顔でいられる時間が増えたことが嬉しいですね。

出産を機に立ち止まり、気付けたことがもう一つあります。私は起業したり、社長になりたかったわけではなく、モノづくりが好きで、好きなモノをプロデュースして広く世に出すことがしたかったのだと。仕事人としての基本の思いに立ち返ることができました。会社を軌道に乗せるのに一生懸命で、本当にやりたいことを見失っていましたが、このキーワードを大切に、これからもより自分に合った働き方を考え続けていきたいと思っています。

親として、想像力を無限に広げられる環境を整えてあげたい

息子には、「想像力」豊かな子に育ってほしいと願っています。
想像力ってあらゆることに直結していて、リアルに想像さえできれば何だって叶うと思います。でも、成長し、社会にもまれる中で、どうしても自分自身で「想像のリミット」を決めてしまうようになる。親として、想像の赴くままに、自由にイメージを膨らませられるような環境を整えてあげたいと思っています。

夫がフランス国籍なので、息子は現在日本、フランス両方の国籍を持っています。夫と私から日本とフランス両方の文化を受け入れ、育っていくことになると思います。自然にグローバルな視野も養われるでしょう。
そんな中、自分のためだけに行動するのではなく、周りのことをしっかり考え、win-winの関係が築ける大人になってほしいと願っています。人を見かけで判断することなく、本質を見極められる大人に。そのためにも相手の気持ちに立てる「想像力」は重要だと考えます。

1歳の今は、音楽、お絵かき、踊り、スポーツ…あらゆることを一通り経験させることで自由な発想を得て、想像力を養ってもらい、その中から自分の好きなもの、気持ちいいと思えるものを選び取ってほしいと思っています。例えば自宅でいろいろな音楽を掛け、彼の反応を見ていますが、どうやらヒップホップが好きみたいで音楽に合わせて踊りまくっています。他の音楽だとここまで反応しないのですが(笑)。
これからもこのように、親としてさまざまな選択肢を彼に提示してあげたいですね。まだ小さいということもあり、お稽古事はさせていませんでしたが、さらに視野を広げるためにもそろそろ検討したいと思っています。