篠田 真貴子

Makiko Shinoda

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株式会社東京糸井重里事務所 
取締役CFO

慶應義塾大学卒業後、日本長期信用銀行(現・新生銀行)に入行。短期金利ディーリング業務、リスク管理業務などを手掛けた後に退職。職場の先輩だった夫とともに私費で米にMBA留学。帰国後、マッキンゼー、ノバルティスファーマ、ネスレ日本を経て、2009年より現職。現在、2児の母。

キュレーターの想い

CFO業務と2人の子育てを両立中。アクティビティや習い事などさまざまな体験をさせることで、「将来のための土台」を作ってあげたい。

一刻も早い職場復帰のため、妊娠中から準備。でも両立は大変だった。

新卒で入行した日本長期信用銀行(現・新生銀行)時代の先輩と結婚。
その後、2人で米国の大学にMBA留学し、帰国後にマッキンゼーを経てノバルティスファーマの人事部に転職。そのときに、長男を出産しました。

出産後はできるだけ早く仕事に復帰したいと考えていたので、妊娠中から仕事と子育てを両立できる環境を整えました。当時、両親は海外で生活していて頼れないうえに、証券会社に勤める夫は私以上に忙しく、家事・育児にそこまで協力を求められないだろうという予測もありました。
当時住んでいたのが、待機児童の多さが問題となっていた区だったので、職場に近くて預け先の選択肢が多いところに転居。
生産性を上げるために乾燥機や食洗機を購入するなどの資本投下も積極的に行いました。出産後は、育休中もベビーシッターを活用して慣れさせ、5カ月後には職場復帰しました。

私にとって仕事はとても大切ですが、子供が何より一番。出産後は子供がいても回せる仕事を選んできました。
人事部に復職して数か月後、社内異動の機会がありました。ありがたいことに、マーケティングかファイナンスか、異動先の選択肢があったんです。マーケティングの仕事は妊娠前から希望していたのですが、当時は新商品をローンチしたばかり。子育て中で時間に制限がある自分には責任を持ってやり遂げられないと思い、比較的時間の融通が効くファイナンス部門に異動しました。顧客が社外ではなく、「社内(=社員)」にいる方が、仕事と子育ての両立に関して理解が得られやすいと考えたのです。
結果的に、この選択が今のキャリアにつながっているので、人生どう転ぶかわかりませんね。

ただ、やはり仕事と子育ての両立は大変でした。4年後に長女が生まれた後は、さらに拍車がかかりました。自宅でできるものは家に持ち帰ったり、自宅で海外拠点とのテレフォン・カンファレンスを行うことも多かったですね。子供は小さくても、「英語を話している時は仕事をしている時」とわかるんですね。カンファレンスを始めた途端、よく大声で泣かれました(笑)。

子供を職場に連れてこられる自由な社風。「仕事は楽しいもの」との印象を持ってくれるように。

管理部門に移った後も、年に数回は海外出張が発生しました。夫と私の海外出張が偶然にも重なり、4歳の長男と生後3カ月の長女を連れて海外出張したこともあります。今考えると、よく1週間、乗り越えられたと思いますね。
その頃、私が所属していた部署がネスレに売却され、事業方針や仕事のやり方が大きく変わり、ペースをつかむまでは両立に苦労しました。仕事の責任も増し、負担も増えましたね。
そんなとき、マッキンゼー時代の同僚から今の職場を紹介され、面白そうだからと手弁当で手伝うようになりました。今から7年前、まだ個人事務所のように運営されていた頃で、会社の仕組み作りから携われるのがとても楽しかったんです。代表の糸井からの声掛けもあり、CFOとして正式に転職。今に至ります。

今の職場は、非常に自由。忙しい時は2人の子供をオフィスに連れてくることもよくあります。みんなが構ってくれるおかげで、2人とも会社が大好き。私が楽しそうに仕事をしている姿を見せることで、「働く」ということをプラスのものとして考えてくれるようになったのが嬉しいですね。仕事で帰りが遅くなっても、「お母さんはあの場所にいるんだ」と理解してくれているので、不安も減ったようです。

親の知的好奇心も満たせるような体験を、子供と一緒にしてみたい。

子供たちには「基礎体力」をつけてほしいと思っています。
基礎体力とは、読み書きそろばん的なものと、「心の体力」、そして文字通りの「体力」。

体力があると、おのずと行動量が増え、集中力が続き、経験量が増えます。経験からしか、人は学べないもの。子供のころからさまざまな経験を積むことが、人生における強い土台になってくれると思っています。実際、私は体力があってすごく得をしたと思っています。特に習い事をたくさんしたというわけではありませんが、子どもの頃カリフォルニアで生活し、いろいろな体験をしたことで、視野が広がりました。キャリアについては紆余曲折ありましたが、広い視野を持っていたことで、その都度最良のキャリアの選択・決断ができたと思っています。

そのために、子供にはたくさんの機会を提供したいですね。学校の行事だけではどうしても限られてしまうので、社会的な経験を積ませたり、アクティビティに参加させたりしています。最近では、何十人もの同年代の子供を集め、森林公園などで丸1日思い切り遊ばせてくれるアクティビティに参加させています。野山を走り回ったり、みんなで虫を観察したり…このような経験は、親はなかなかセットできないので、ありがたいですね。

これからはこのサイトを利用して、アクティビティや習い事を探したいと思っています。教える人が面白いと、親の知的好奇心も刺激されるんですよね。どうせなら、私も一緒に楽しみたいから、波長が合う人を探したいです。
また、リコメンドしている人の信頼性も、私にとっては重要です。自分が信頼している人が勧めているものは、安心感があるし、私も楽しめそう。子供と一緒に積極的に、新しい体験を楽しんでいきたいと思っています。